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ガビサンイヌビワ

ガビサンイヌビワ

この木のことを カビサンイヌビワ と呼んでいる。

 

学名は Ficus gasparriniana var. laceratifolia

中国名は 菱叶冠毛榕

 

日本では葉の形がヒイラギに似ていることから ヒイラギイヌビワ とも呼ばれている。

アメリカでは クリスマスフィグ と呼ばれているが

葉の形と赤い実がヒイラギのようだから名付けたのではないかと想像する。

 

クリスマスの頃のこの木の状態はというと、

当圃場では、葉も実も落ちた落葉樹の冬の姿になる。

クリスマスが暖かい地域では、クリスマスフィグが見られるのかもしれないが・・・

 

中国四川省での植物探索でこの植物を発見し、日本に導入した方に聞くと、

四川の山に自生し、そこここで見られるとのこと。

 

ガビサンは峨眉山、四川省にある山の名前だ。

果実はイヌビワによく似ているから

ガビサンイヌビワ という名はこの植物をよく表していると思う。

 

樹形は立性と這性があったという話を聞いたことがある。

実生してみればわかるが、確かにこの特徴がみられる。

樹形と言い、葉の形と言い、型にはまらない伸び伸びした感じがいい。

 

 

日本にはもう一つ中国から導入された 中国のイヌビワ がある。

 

学名は Ficus heteromorpha

 

植物のある先生にご教示いただいた。

これもなかなかオモシロイ種で、葉の変異は興味深い。

 

※どちらの植物も詳しい特徴は Flora of China をご参照ください。

 

 

 

実は順番に熟します。

中はタネがいっぱいですが甘いですよ。